「溺れる」「夏眠する」魚っぽくない魚・ハイギョ
どうもー、ろじーです。
今回は約4億年前に出現して現在では世界に6種類しかいない、「生きた化石」と呼ばれる『ハイギョ』の不思議な生態を紹介していきたいと思います。
ハイギョは漢字で「肺魚」と書くとおり、肺呼吸が中心の魚です。そのため数時間おきに呼吸をしに水面に浮上しなければなりません。その際にハシビロコウやサンショクウミワシといった大型の鳥に狙われることもあるんだとか...。そして息継ぎに失敗すれば溺れてしまうのです。魚と言えばエラ呼吸が基本なので珍しいと言えば珍しいですが、欠点の方が大きいかもしれませんね。
このハイギョ、変わっているのは呼吸法だけではありません。なんと「夏眠」をするんです!言わば冬眠の逆ですね。ハイギョの住む地域に乾期が訪れると、水底の泥を掘って潜ります。そして自分の粘液と泥で作った膜を張って繭のような状態になり、乾期が過ぎるまでじっとしているのです。長いときは半年間、夏眠の状態でいるそうです。
4億年生き延びてきた知恵は他の魚類とは一味違いますね。いつかハシビロコウとセットでお目にかかりたいものです。