ろじー's バイオロジー

自然科学の分野における研究や論文を元に生き物・登山好きな筆者の知見を加えてあなたの知的好奇心をくすぐるブログ

全てのオスがメスになる?レッドサイドガーターヘビの性転換の秘密

なんか「ダーウィンが来た!」みたいな

タイトルになっちゃいましたね...笑

レッドサイドガーターヘビという蛇の生態が

凄く面白いので紹介したいと思います!

 

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こちらがレッドサイドガーターヘビです。

画像粗くて申し訳ないです...…

フリー素材にはこの写真しかなくて、

カナダまで飛ぶ訳にも行かないので(。。)

 

めっちゃかっこいいんですよね。

生息地のカナダでは冬眠から目覚めると何千、何万という数のレッドサイドガーターヘビが繁殖のために地面を多い尽くすんだとか。

そのおかげで学者さんは調査し放題だったそうです。

 

その調査がなんだったのかって言うと、

このヘビの雄は全てがシーメイルという性転換したような状態になります。ですが、みんな雄になったら繁殖して子孫を残すことはできなくなりますよね?じゃあ、なんでシーメイルみたいなことするの?っていうのを調べたんですね。

 

結果、何が目的だったかと言うと、

"体温を上げてより素早く動けるようにするため"だったんです。

 

.....は?

 

って思いますよね。ちゃんと解説します(´・ω・`)/

 

ヘビはタカなどの天敵から逃げるためにエネルギーを使います。それに伴って熱が逃げていきます。そうすると体温が下がって素早い動きが出来なくなっちゃうんですよね。そのために熱を得る必要があります。

そんでもってこのヘビがどんな方法を取ったかというと、

性転換して異性を惹き付けるフェロモンを出します。そして、騙されて寄ってきたオスが生殖のために絡みついてきます。この時にその雄の体温や摩擦から熱を得られるんだそうです。

 

相手から熱を奪うことをクレプトサーミー(盗熱)と言います。

凄いメカニズムですよね。

ヘビは視界がサーモグラフィーのように視えると言いますから温度に関する部分が発達しているんでしょうか。